* * * きゃしなふ 便り10月のハイライト * * *


10月と言えど、南国奄美大島は月初めはまだ夏の余韻が、、、。





↑ほらほら!空の青がまだ少しだけ光ってますでしょ☆(あ、「晴れた日は」って条件付きではあります(^^;;) こんな青空見ちゃったら、もうシーズン終盤だというのにドラゴンフルーツのノボリ旗出しちゃったりしてね〜(笑)


そんでもって10月といえば、阿鉄では神社祭です。阿鉄集落では厳島神社を分社してもらったという神社をお祀りしています。その厳島神社のお祭りが旧暦の9月6日に毎年行われるのです。今年は10月11日でした。その日は朝から集落のみんなで、神社の掃除をしたり、お団子などの供物を準備したり、しめ縄や神垂などのお飾りを新調したりします。












↑そうして、夜には参道から神社までをライトアップ。特に派手派手しくするわけではないのですが、この仄かな灯りがまたイイ感じで、いつも以上に素敵だなぁと思いながら参拝します。元々は夜に集落のみんなで集まって、神社の境内でご馳走を食べながら阿鉄に伝わるシマ唄を唄ったりするのですが、ここ2年はコロナの影響でそれも中止です。いつの日か再開できるといいな。。。





そして農園では、、、。パッションフルーツの定植作業に大わらわです。 そう、来シーズンに美味しいパッションフルーツがたーーーーっくさん実るように、まさに肝心な作業です。というのも、植えてしまったら後戻りができないからです。なので、植えるまでにやらなきゃならないことが実は山ほどあります。
まずは土壌検査。土の状態をチェックして過不足がないか確認し、それを元に土作りをして行くのです
。 それから、トラクターで土をふかふか〜に耕し、耕運機で苗を植える畝(苗にとってベッドみたいなものです)を作っていきます。 これ、実は本当に大事な作業!大切に育てた苗たちを、ふかふか〜で美味しい土に包まれて気分良く育ってもらわなきゃですからね。 そしてパッションフルーツはお水が大好き!でも、水はけが悪いのは嫌い。なので潅水が過不足なく行きわたるように潅水を整備するのもとっても大事な作業。そのためには、なるべく平らでお水が根っこに行き渡りやすい畝を作らなきゃなんです。 しかもこの作業、植えた後にやり直すことは出来ないのです。なので毎年、昨シーズンの課題などを念頭に考えぬいて畝作りをしていきます。それなのに、、、。
毎年レンタルしている耕運機が、今年は故障で借りれない?!ってことになってしまい、、、



↑ミニ耕運機。新しいのだけど、なにぶん小型。大きめの畝を作ることが難しい。。。





↑もはや骨董品?!祖父が若い頃に購入したヤンマーの耕運機。馬力も弱って、なかなか土がうまく上がりません(´・ω・`;)


それでもしょうがないので、この自前の機械たちでやってみることにしたのです。 が、、、、、、。





当然ながら、仕様が合わない機械でうまく畝上げ(植えるベッド作り)ができる腕もなく、自分史上最悪の畝上げになってしまいました(*´^`*)…
そうなんです。こういうヘボイ仕事をしちゃうと、その後の仕事が何十倍も大変になります。
でも、大変だからと言って、やらないわけにはいきません。こんなガタガタな畝に植えちゃったら、潅水のバランスがうまくいくわけがないのですもの(T ^ T)
はい。なので、「レーキで40m×12畝の土をならしていく」という、超アナログで重労働をするはめになったのでした。2021年だよね?!っていう声が聞こえてきそうですね(汗)



そう。こうして、私はまた筋肉マンに一歩近づきました(爆) いやいや。こんな無駄な仕事しないように、来シーズンからは横着せずきちんとした機械で美しい畝を作ります!

そんなこんなしていても、季節は巡ってくれています。



↑山には椎の実が豊作みたい!畑でもいだパパイヤを洗おうと川へ降りると、川底にたくさんの椎の実が流れてきてました。今年の冬はリュウキュウイノシシたちもウハウハかしら♪どうか畑に降りてきませんように〜。


コロナも落ち着きつつ。10月は3組のお客様がご来園くださいました。 誰かを訪ねたり、誰かに会いに旅行したり、積極的にしずらい時期が長かったですよね。そんな折だったからこそ、誰かが訪ねてくれるって有難い!って、あらためて実感しました。


↑ある日の小さなゲストさんのTシャツ。いらした時はシンプルなTシャツだったんだけど、、、なんと種アートで素敵に! ベタベタとしつこくつっくつくから、いつもなら嫌いなアレチノヌスビトハギの種。それさへも、こんな遊びに繋げてしまう。天才ですね☆


なんでしょうね。人と人が会う。特別な会話をしているわけでもないし、毎回特別な出来事が起こるわけでもない。 でも、誰かが訪ねてくれた後って、何かが変わってるんですよね。氣が流れるのかしら。 そんな人々に、時間に感謝。


                               11月初旬に 店主 manami